施工事例

空気移送ファン

【修理に至る経緯】
運転時に激しく振動する。

【この現場での使用目的】
下水処理施設内で発生する悪臭を活性炭ろ過塔へと空気を移送する目的で使用。 (活性炭ろ過塔を通過する事により空気が浄化される。)

【点検】
現場にて分解、ケーシング内には大きな羽根が収まっていてこれが高速で回転するので、羽根に付着する汚れが蓄積されると羽根自体のバランスが悪くなり、振動を引き起こす。
この現場でもやはり上記の様な症状であった。
空気中の汚れや油、湿気等が徐々に蓄積物を付着させたと思われる。

【処置】
各部を清掃、洗浄。  
羽根は隅々まできれいに清掃し中途半端な汚れを残さぬよう注意する。(場合によってはメーカーへ返却しバランス調整を取る事もある)清掃が悪いとバランスが狂い、組立てても振動が発生してしまうので注意。   
その他消耗部品も交換し、組立調整。   
通常の機器より高回転で回る為、芯出しは正確に行なう。
実運転による自主検査。
(電流値、振動、運転音、吐出圧力、送出流量など)

【備考】
羽根の清掃は全分解しなくても、機器メーカーによってはケーシングにある点検窓を取り外して直接清掃する事ができる物もあるが、清掃が隅々まで行き届かない事が多く、あまり推奨できない。

カテゴリ: 機械工事ファン
UPDATE: 2018.08.27