施工事例

(水中)

【修理に至る経緯】
漏電ブレーカーが作動してポンプ故障が発生した。

【この現場での使用目的】
下水処理施設内の処理水を移送する目的で使用

【点検】
現場へと向かい、制御盤内にてこのポンプの絶縁値を測定。
メガテスター(絶縁値を測定する測定器)の数値は0.01MΩと漏電状態にあった。
水中ポンプを引き上げ、自社へと持ち帰った。
ポンプを分解、メカニカルシール(軸封装置)の破損により
モーター部へ汚水が浸入しステータが完全に浸かっていた。

【処置】
原因及び対処方法がはっきりしたので見積書を作成。
お客様と協議の結果、修理依頼を受けて、部品を発注。
各部清掃、洗浄。  
モーター部ステーターは洗浄し乾燥。
交換部品を使用して組立調整。   
真空テスト機にて気密テスト(本体に外部へと通じる隙間がないかを確認するテスト)を実施。
組立完成後、タールエポキシ樹脂にて塗装。
弊社工場にて出荷前の自主検査。
(外観、絶縁値、無負荷運転)
現場へ取り付けて、試運転。
実運転による自主検査。
(電流値、運転音、吐出圧力、送出流量など)

【備考】
水中ポンプは水の中に直接投入し揚水するポンプでポンプ本体に電動機(モーター)が直接入っている。水槽内部から揚水する事ができるポンプであるため故障要因で一番多いのは漏電による故障である。定期的に電流値や絶縁値を測定し数値の動向を監視する事が重要である。

カテゴリ: 機械工事ポンプ
UPDATE: 2018.08.27