水中撹拌機
【修理に至る経緯】
絶縁不良による漏電故障発生。
【この現場での使用目的】
下水処理施設の沈殿槽（汚泥が集まる槽）内部を撹拌させるため。
【点検】
会社へ持ち帰って分解。メカニカルシール（軸封装置）の破損によりモーター部へ汚水が浸入しステータが完全に浸かっていた。コイルも損傷していました。
【処置】
各部清掃、洗浄。
モーター部ステーターは弊社協力会社に依頼しコイルの巻き替えを実施。交換部品を使用して組立調整。真空テスト機にて気密テスト（本体に外部へと通じる隙間がないかを確認するテスト）を実施。組立完成後、タールエポキシ樹脂にて塗装。弊社工場にて出荷前の自主検査。
（外観、絶縁値、無負荷運転）
現場へ取り付けて、試運転。
実運転による自主検査。
（電流値、運転音、吐出圧力、送出流量など）
【備考】
水中ミキサーは水の中に直接投入し撹拌するミキサーで本体に電動機（モーター）が直接入っている。水槽内部から撹拌する事ができるミキサーであるため故障要因で一番多いのは漏電による故障である。定期的に電流値や絶縁値を測定し数値の動向を監視する事が重要である。